人材サービス会社でつくる全国求人情報協会が9月25日に発表した8月の求人広告件数(週平均、職種別集計)は、前年同月比4.9%減の226万4千件だった。
現在の方法で統計を始めた2024年4月以来初めてのマイナスとなった。職種別では事務職やIT技術職が3割減と大幅に減少した。
正社員は12.2%減の129万9千件だった。職種別で最も多い事務職が28.0%減の22万1千件。人工知能(AI)活用による事務作業の効率化を見据えて採用を抑制している。中核的な業務以外は派遣スタッフなどに移管する動きも目立つ。
次いで多いIT技術者も30.2%減の18万6千件だった。
その一方で、保育士・教員・講師・インストラクターは100.8%増と大幅な伸びだった。機械などでの代替が難しく、ニーズに底堅さがある。