若手の賃金が大きく伸びる一方で、中高年は伸び悩んでいます。賃上げの動きが広がるなか、世代間の賃金上昇のばらつきへの対応が新たな課題です。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(速報)」によると、2025年の大卒20代は前年比4~5%台の伸びだったが、一方で大卒50代は1%未満だった。大卒の男女別もわかる24年の値で20年と比べると、就職期にあたる20~24歳の賃金は男性9.8%増、女性10.5%増。一方で、50~54歳は男性0.9%減、女性0.2%減だった。近年の賃上げ局面では年代による賃金上昇のばらつきが鮮明になっている。
第一生命経済研究所の熊野英生氏は「若手は転職が活発で、労働需給の逼迫(人手不足)が賃金上昇に反映されやすい。一方で、50~54歳の就職氷河期世代は転職が少なく、世代間格差が生じている。氷河期世代の労働移動がもっと活発になるような環境整備が必要だ」と指摘する。